SKY-HIと清野茂樹

2018/12/17(月)　 青山 月見ル君想フ

具体的にはどういった趣向のイベントなのかよくわからないけど、実況とラップということで何か面白そうと思い観覧を決断。

清野さんは今まで落語家と活弁家の方とイベントをされて次はラッパーとしてみたいとSKY-HIに声をかけたとのこと。ミル・マスカラスの入場ソング「スカイハイ」に合わせて実況してもらった縁があったみたい。

着席で100人強のキャパのロマンチックな名前の会場に開演の45分前に入場。時間があるのでドリンクチケットで生ビールをもらい乾杯してすっかりいい気分でイベントを楽しむ準備万全。

最初は二人で登場して、訳のわからないイベントの説明。SKY-HIは子供の頃に実況に興味があったらしい。当時はまだスーファミのサッカーゲームに実況が入ってなかったから友達があそんでる後ろで実況してたら割りとうけてたけど、ジョン・カビラがゲームの実況に参入してきて夢が消えたとのこと。

まずそれぞれのパフォーマンスを見せた後に二人で掛け合う流れということでSKY-HIのライブの始まり。

“So What??”から始まる珍しい流れ。最近のライブをコンパクトにしたセトリ。
ラップがたて続いたから「怖くないですよー」って言う。

“I Think, I Sing, I Say”から“Marble”へ続く愛と浄化の流れで前半のライブを締めた。

次は清野さんのターン。JAPRISONのアルバムジャケットをスクリーンに映してからビートルズのジャケット考察をして、有名なアルバム『アビイ・ロード』のジャケットの見えない所を実況するというパフォーマンス。ヘッドセットマイクを装着したら実況のスイッチが入るらしい。

音声だけなんだけどマシンガンのように繰り出される情報量から頭の中ではその光景が容易に想像できるから不思議。
思わずクスッとする言葉のセンスも抜群だし、プロレスの実況風も交えての緩急あるエキサイティングなパフォーマンス。
言葉を巧みに操る人達の頭の回転に舌を巻くというか、とにかく尊敬する。

そして、いよいよメインの実況とラップでストーリーを作っていく試み。お題の人物を観客が紙に書いて10分の休憩時間中に集めていた。

バスケットのようなカゴから折られている紙を引いてお題が決まる。最初はテストとしてカメラを回してたディレクターさんに話を聞いて実況とラップで起承転結でマイクリレーをした。

<br />わざわざこの為にトラックを作ってきたとのことで、バトンタッチの時には3.2.1カーンでゴングが鳴る遊び心。
<br />

• ネアンデルタール人
  現代にやってきてウホウホ言いながらスタバでフラペチーノ買いたいけど石のお金しかもってないという話に。
• ZOZOの社長(前澤友作)
  実はSKY-HIの高校の先輩という情報をぶっ込んできた。最後は月に向かうロケットが発車されるとこでSKY-HIトラックの3.2.1とカウントダウンでしまるキレイな流れ。この後も奇跡的にZOZO社長の紙を引く。
• 長谷部誠
  意外とあまり詳しい情報がないお二人。日本代表のユニフォームを着て国会議事堂に乗り込んで取り押さえられる話に展開。
• ギャル
  やたらギャル語がスムーズに出てくるSKY-HI。ちょっと古い言葉が混ざってたのもご愛嬌。
• カニエ・ウェスト
  実は私、紙にこの名前を書きました。他に書いた方もいたかもしれないけど、個人的にカニエさんには思い入れがあるもので…。清野さんも実は一度USでライブをご覧になったことがあるとのこと、その情報を元に実況。ライブ前に会場抜け出してタクシー乗って行ったけど病気のママのとこに駆けつけた。というほっこりするストーリーに。
• PUNPEE
  これ、だいぶおかしかったんだけど、PUNPEEが加山雄三と待ち合わせて居酒屋に行くことに(加山雄三の「お嫁においで」をPUNPEEがremixしてる縁がある)。SKY-HIが加山さんの肝臓になったり光進丸になったり、最後は居酒屋の店員さんと再婚？？お題のPUNPEEどこ行った？？
• マライア・キャリー(アライア・キャリー)
  たぶんマライアって書きたかったんだけどアライアに見えるらしく、アライア・キャリーをやることに。誰なの？ってみんな思ってたとおもうけど話が展開していくうちにマライアそっくりのポルノ女優ということに。(うっかり汚い下ネタを言いそうになって飲みこむSKY-HI)。そしてアライアが日本の居酒屋で酔い潰れてる80才の男性と出逢うという締めにふさわしいオールスター出演みたいなキレイな流れで、袖から巻きが入ったけど爆笑の中終わった。

その後は清野さんがテレビとラジオの実況の違いをレクチャーして、最後に“Role Playing Soldier”の一番SKY-HIが歌って、なんと二番を清野さんが実況するという試み。なんとか上手くまとまってキレイにおさまった。

最初どんなイベントかは想像できなかったけど、想像以上におもしろくって、やっぱりその道の第一人者って凄いなと感心しながら観覧してた。

また違った形でもいいので新たな試みは見ていきたい次第。ありがとうございます。とても楽しかった！！

～セットリスト～
前半
01. So What??
02. Name Tag
03. Purple Haze
04. 何様
05. Walking on Water
06. I Think, I Sing, I Say × アイリスライト
07. Marble

後半
08. Role Playing Soldier